位置情報検索システムにおける内容を考慮したインターネットからの情報収集法 について述べた。 インターネット上にあるWWWページ中に含まれる地名やランドマーク、電話番号 及び郵便番号等の位置情報によるWWWページへの重み付けを行うことによって、選 択的な情報収集を実現する方法を提案した。
今回述べた項目以外にも、URLの構造による重み付け ( 位置情報を含む文書 が多いディレクトリの優先順位を上げる )や文書に含まれるテキストで書かれ た地図、相対的な位置 ( 例 : 東京西部→多摩 )の抽出等による重み付け を検討している。
また、今回はリソース収集の速度については述べなかったが、多くのロボッ トでは、WWWページを収集している間に多くのアイドル時間が存在するため、今 回示した手法をロボット内で使用してもわずかな負荷しかかからず、収集の目的 とするリソースの収集速度は向上すると思われる。
最後に、日頃から貴重な意見を頂いている、ソフトウェア研究所知的ソフトウェア研究グループの皆様に深く感謝致します。