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MIS2アーキテクチャ

 5の実現にあたって, 我々は図3のようなアーキテクチャを 考えた[6].

  
図 3: MIS2 アーキテクチャ

ユーザ側にある携帯情報端末上には,クライアント側のエージェント(CSA)が 動作しており,これがユーザの現在地・移動速度・移動方向やユーザの状況などを ユーザ状況オブジェクト(UCO)としてモーバイルインフォサーチ2サーバ(MIS2サーバ)に 伝達する. MIS2サーバでは,受け取ったUCOを, ユーザの嗜好性等の情報(PIR),その場所の地理的・商業的な情報(GIR,TIR) などを考慮して,位置的な検索範囲・検索条件を示す, モーバイルインフォサーチオブジェクト(MISO)に変換する(G-MISO)[7].

一方,MIS2サーバは,ネットワーク上のWWWリソースを 収集・評価(LIG,LIE)[2] し, 位置指向のインターネットリソースオブジェクト(L-SIRO)を生成して, インターネット情報リポジトリ(IRR)に格納している. L-SIROは,URL,そのURLで表現されるWebリソース中に含まれる位置情報を 緯度経度に変換したものや,リソース中の一般的な意味でのキーワードを 格納するオブジェクトである.

MIS2サーバは,MISOを検索条件としてIRR(L-SIRO群)を検索(OMM)し, L-SIROの集合を検索結果として出力, さらに適宜加工(CIF)して,ユーザに提示する.

また,Webリソースには,電話帳のサイトや地図サイト等のように 既に位置指向でデータベース化されているものがある. これらは,LIGとLIEによって,収集・構造化するのではなく, これらのデータベースへの wrappergif に関する知識をL-SIROとして格納する形式をとり, 一般のWebリソースと統一的に位置指向構造化データベースとして 取り扱う.


Nobuyuki Miura
Wed Oct 14 18:07:29 JST 1998